胃の調子が悪い時に病院への受診が必要な時の鑑別、OTC医薬品で対応可能な場合、使用上の注意についての確認について

こんにちは!

ピロリ菌に次いで、胃炎を引き起こす原因は、薬剤による副作用とは二次災害のようですね。

貧血気味の女性に鉄剤を販売する時は、鉄剤が胃の粘膜を直接刺激するので、食直後に服用するように説明したり、あらかじめ胃もたれ、食欲不振になることがあるとお伝えしたりします。場合によっては一緒に胃薬をおすすめしています。

 ロキソニンも長期にわたってのむと胃腸障害のみならず、腎機能障害などたくさん副作用があるので注意が必要ですね。

関係ないですが、OTC医薬品(市販の薬)でも、手持ちの薬手帳に薬の名前を記録しておくことをおすすめします。薬購入時に、昔飲んだくすりで・・・とお話しされますが覚えていないのでどの薬のどの成分が体に合わないかなど特定できない場合が多いからです。

 

 

 

さて、話がそれましたが、今日は、胃の調子が悪い時に病院への受診が必要な時の鑑別、OTC医薬品で対応可能な場合、使用上の注意についての確認について書きます。

胃の調子が悪いとき、病院で診療が必要な時の鑑別

 

・がまんできないほどの激しい痛み

・心窩部以外の痛み・放散する痛み

バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸、体温)が悪化している

イレウス様症状(ガスや便通がない、激しい腹痛)

・吐血や下血、貧血がある

・いつも胃の調子が悪く胃腸薬がてばなせない

・吐き気と同時に下痢や発熱を伴う

・原因不明の体重減少

・原因が明らかでないとき

・胸やけ、呑散、胸のつかえ、咳や喉の違和感が続いているとき

・薬の副作用が考えられるとき

・症状が持続するとき

急性腹症・感染性胃腸炎・胃以外の疾患・消化性潰瘍・悪性腫瘍・逆流性食道炎・薬剤の副作用が疑われるので受診を勧奨です。

 

ちなみに2歳未満は受診が前提です。

OTC医薬品で対応可能な胃痛

・心窩部に限局したがまんできる程度の痛み

・発熱、下痢、吐血を伴わない

・最近起こった原因の明らかな胃痛・胃部不快感

・定期的に受診していても異常がない胃痛、胃部不快感

 

使用上の注意についての確認について

・副作用歴/アレルギー歴

・基礎疾患

・現在服用中の医療用医薬品との重複、相互作用

・使用する可能性のあるOTC医薬品との重複、相互作用

・授乳/妊娠の有無

 

まとめ

・2歳未満は受診が勧奨

・OTC医薬品で対応できる胃の調子が悪い時の症状は心窩部に限局したがまんできる程度の痛みです。がまんできない場合は早めに受診しましょう。

 

困った時は、忙しそうにしていても、薬剤師にいろいろ質問してみましょう。

皆様のお役にたちたいと思っているはずです。

今日もありがとうございます。