胃運動機能調整成分(トリメブチンマレイン酸塩)、胃液分泌抑制成分(ピレンゼピン塩酸塩水和物、ロートエキス)

こんにちは。

今日は、2点についてです。

・胃運動機能調整成分(トリメブチンマレイン酸塩)

・胃液分泌抑制成分(ピレンゼピン塩酸塩水和物、ロートエキス)

 

 

胃運動機能調整成分(トリメブチンマレイン酸塩)
胃の蠕動運動とは、胃周辺の筋肉の収縮によって生じたくびれが波のように徐々に伝わっていく運動のことです。胃では、食物に胃酸・ペプシンを、混ぜて撹拌し、粥状にして十二指腸へ送る働きをしています。、通常、食事を摂ってから胃が空腹の状態になるまでは、4時間ほどかかりますが、加齢などによって胃が弱ってくると蠕動運動が低下し、消化にも時間がかかるようになります。その結果、胃もたれや胸やけなどを感じるようになります。胃腸運動機能調整薬は、そのような胃内容物の排出異常を改善する作用があります。
オピアド作動薬である「トリメブチンマレイン酸塩(医療用セレキノン)は、消化管平滑筋に直接作用し、食道から大腸までの消化管運動異常を改善します。また、消化管運動が過剰亢進しているときは、その運動を抑制し、運動が低下しているときは促進させるため、腹部膨満感などの消化器症状から下痢、便秘などの便通異常まで幅広い範囲の症状を改善します。


胃液分泌抑制成分(ピレンゼピン塩酸塩水和物、ロートエキス)
副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるる作用による過剰な胃液の分泌を抑えることを期待して、ピレンゼピン塩酸塩水和物は、ムスカリンM1受容体を選択的に拮抗するため、胃腸運動にほとんど影響を与えずに胃液分泌抑制作用を示します。しかし、消化管以外では一般的な亢コリン作用が、あるため、排尿困難、緑内障の、症状悪化に注意し、また乗物・機械類の運動操作を避ける必要があります。

まとめ
・胃運動機能調整成分(トリメブチンマレイン酸塩)は、腹部膨満感から下痢でも便秘でも使える

・ピレンゼピン塩酸塩水和物は、ムスカリンM1受容体を選択的に阻害する。消化管運動には、影響せず、胃液分泌抑制作用がある。排尿困難、緑内障、車の運転など注意すべき点もある。

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