胃腸薬の選び方 :体質や病歴に考慮した選択の例

少し間隔が開いてしまいましたが、胃腸薬の選び方の続きです。体質や、病歴に考慮した例を記載します。


胃腸薬の選び方

体質や病歴に考慮した選択の例

 

便秘がちである
・アルミニウムやカルシウムを含有する薬を避ける
マグネシウムを含有する薬を選ぶ

 

 

下痢しやすい
マグネシウムを含有する薬を避ける
・アルミニウムやカルシウムを含有する薬を選ぶ

 


塩分摂取を控えている
・常備薬としては炭酸水素ナトリウムが配合されていない薬(ナトリウムフリー)タイプを選ぶ

 

 

心疾患や高血圧を治療中である
カンゾウ1g/日、グリチルリチン40mg/日、抗コリン薬、ロートエキスが配合されているものは避ける

 

 

大量の牛乳、乳製品をとる習慣がある
・常備薬としては、マグネシウム、カルシウムを配合するものを避ける

 

 

ビニールハウスの中など、高い温度の環境で過ごす人、働く人
・抗コリン成分は発汗を抑制するために避ける

 

 

水なしで飲めるタイプが良い方へ
・チュアブルタイプを勧める

 

 

まとめ
顧客の情報から適切な胃腸薬を選べるとよいですね。

いよいよ次回から個々胃腸薬について書いていきます。