胃腸鎮痛鎮痙成分、局所麻酔成分について ロートエキスは、他の抗コリン成分と比べて中枢に移行するので副作用に注意する。

こんにちは。
何度も出てきているのて、覚えてきているかもしれませんが、今日は、胃腸鎮痛鎮痙成分、局所麻酔成分についてです。

胃腸鎮痛鎮痙成分、局所麻酔成分
抗コリン作用をもつ成分には、
アルカロイド成分のロートエキスと②抗コリン成分があります。

アルカロイド成分
ロートエキス
特徴
抗コリン作用により、胃酸の分泌や胃腸運動を抑制することで鎮痙作用を示す。授乳中は服用しない(母乳中に移行し、乳児が頻脈を起こしたという報告がある)。
抗コリン作用による副作用に注意が必要である。
発汗が抑制されるため、サウナやビニルハウス内など高温環境下での仕事や生活をする場合は服用しない。
抗コリン作用の副作用
唾液分泌抑制による口渇、排尿困難、発汗抑制、眼圧上昇、心拍数増加、頻脈、心悸亢進、血圧上昇などの副作用がある。


②抗コリン成分
ブチルスコポラミン臭化物
メチルベナクチジウム塩酸塩
メチルオクタトロピン臭化物
ジサイクロミン塩酸塩
オキシフェンサイクリミン塩酸塩

特徴
ロートエキスに比べると中枢への移行が少なく、副作用は少ない。念のため抗コリン作用による副作用に注意する。

 

抗コリン作用を、もつ成分次は、③鎮痙成分④局所麻酔成分です。


③鎮痙成分
パパベリン塩酸塩

特徴
選択的に胃酸分泌に関与するムスカリンM1受容体を阻害するため、便秘、散瞳、排尿困難、頻脈などが起こりにくい。

 

④局所麻酔成分(ストロカイン)、安息香酸エキス

特徴
直接消化管粘膜を麻酔し痛みを和らげたり、吐き気を抑える作用がある。噛み砕いて服用すると口の中にしびれ感をおこすため、噛み砕かないでのむように説明が必要である

まとめ
ロートエキスは、他の抗コリン成分と比べて中枢に移行するので副作用に注意する。夏場など発汗抑制に注意です。

今日もありがとうございます(^^)