制酸成分は、速攻性はありますが、作用時間が短く2〜3時間くらいです。

こんにちは

今日は、制酸成分です。

制酸成分は、速攻性はありますが、作用時間が短く2〜3時間くらいです。

 

                                   作用発現 作用時間 強さ

炭酸水素ナトリウム     速               短         強

沈降炭酸カルシウム    速                長        強

酸化マグネシウム        遅               長         強

メタケイ酸アルミ

    ニウムマグネシウム 速               長        弱

合成ヒドロタルサイト 速                長       弱

(アルミニウム、マグネシウム含む)

 

合成ケイ酸アルミニウム 遅            長        弱

 

 炭酸水素ナトリウム

CO2の発生により2次的に胃酸分泌増加。

CO2を吸着する酸化マグネシウムが同時配合されることもある。作用発現は速いが持続しない。

 

沈降炭酸カルシウム

腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着する吸着作用がある。大量で便秘

 

酸化マグネシウム

CO2を発生せず。主な副作用は下痢。

 

メタケイ酸アルミニウムマグネシウム
合成ヒドロタルサイト 
マグネシウム、アルミニウムを含有する。

長期大量服用による高マグネシウム血症、長期服用によるアルミニウム脳症、アルミニウム骨症に注意が必要

 

合成ケイ酸アルミニウム

粘膜保護作用、過剰水分吸着作用。

便秘になりやすい。

 

【制酸成分服用上の注意】

・制酸成分に含まれるマグネシウム、カルシウム、ナトリウム、アルミニウムなどの金属イオンに注意が必要である。ニューキノロン系やテトラサイクリン系の抗生物質と併用するときは両薬とも作用が減弱するため、2時間以上服用するタイミングをずらす必要がある。

・アルミニウム製剤では、便秘を、マグネシウム製剤では下痢を、起こしやすい特徴がある。また、漫然としたアルミニウム製剤の長期連用は、低リン血症に引き続いて生じる骨軟化症(アルミニウム骨症)やアルミニウム脳症に注意が必要である。

マグネシウム含有製剤は腎疾患がなくても長期使用によって高マグネシウム血症や腎結石や尿路結石が生じる可能性が高くなるため、漫然と服用を続けることは避けなければならない。

 

まとめ

・制酸成分は、作用が短く2〜3時間位

マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、アルミニウムなどの金属イオンは、相互作用に注意する。

・アルミニウムは、便秘、マグネシウムは下痢に注意する

 

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