胃腸薬・胃腸鎮痛鎮痙薬(H2ブロッカー配合胃腸薬以外のもの)
こんにちは。おかげさまでこのブログのおかげで、服薬指導時、自身をもって答えることができたと思えた瞬間がありました。
胃腸薬・胃腸鎮痛鎮痙薬(H2ブロッカー配合胃腸薬以外のもの)
今日は服用前に相談することです。
医師又は歯科医師の治療を受けている人
記載条件 すべての胃腸薬、胃腸鎮痛鎮痙薬に記載されています。治療中の疾患による症状ではないか、服用中の薬の副作用ではないか、OTC医薬品成分による治療への悪影響はないか、処方薬との重複や相互作用はないか検討する必要がある。
妊婦又は妊娠していると思われる人
記載条件 デヒドロコール酸、ウルソデオキシコール酸、ロートエキスを含有する胃腸薬、すべての胃腸鎮痛鎮痙薬に記載されています。胎児への影響や妊娠という特別な生体側の要因を考慮して安易に薬を服用しないように伝える。
ウルソデオキシコール酸は、動物実験で胎児毒性が報告されている。
ロートエキスは、胎児に頻脈などが現れることがある。
授乳中の人
記載条件 メチルオクタトロピン臭化物を含有する医薬品に記載
乳汁中に薬効成分が移行するが乳児への有害作用は不明、薬がどうしても必要なときは、授乳直後に服用し、その後4〜6時間あけて授乳するように伝える。
高齢者
記載条件 ロートエキスを含有する医薬品に記載、グリチルリチン酸として40㎎/日以上、甘草として1ℊ/日以上含有する医薬品に記載
高齢者では生理機能が低下してることが多く、作用、副作用が強く出る可能性がある。
グリチルリチン酸による偽アルドステロン症が抗コリン成分による緑内障、口渇、排尿困難、便秘が現れやすい。
薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
記載条件 ロートエキス、でんぷん消化酵素、タンパク消化酵素、脂肪消化酵素、または繊維消化酵素を含有する胃腸薬、すべての胃腸鎮痛鎮痙薬に記載
過敏症状の副作用発現にとくに注意が必要である。発疹がでたらすぐに服用を中止し、医療機関を受信するよう十分な説明が必要である。
次の症状のある人
むくみ
記載条件 グリチルリチン酸として40㎎/日以上、甘草として1ℊ/日以上含有する医薬品に記載
グリチルリチン酸の副作用である偽アルドステロン症にとくに注意が必要となる
排尿困難
記載条件 抗コリン成分、ロートエキスを含有する医薬品に記載
抗コリン作用により、膀胱平滑筋の弛緩や膀胱括約筋の緊張が起こり、尿がさらにでにくくなる
まとめ
・何か病院で薬をもらっていたら相談する
・ロートエキスは、胎児に頻脈がでることがある。前回書いたが、母乳にも移行するので授乳中の女性にも不可の成分です。
・ロートエキスは、排尿困難など注意すべき項目が多いので注意が必要
次回は、腎臓病、高血圧、心臓病、緑内障、血栓症、肝臓病の診断を受けたひとの注意点です。
今日もありがとうございます(^^)。