胃腸薬・胃腸鎮痛鎮痙薬(H2ブロッカー配合胃腸薬以外のもの)でしてはいけないこと・透析療法がを受けている人など
胃腸薬・胃腸鎮痛鎮痙薬(H2ブロッカー配合胃腸薬以外のもの)でしてはいけないこと
透析療法を受けている人はアルミニウムを含有するものは服用しない
透析を受けている人は、アルミニウムを体外に排泄出来ず貯留してしまうため、アルミニウム脳症、アルミニウム骨症等、アルミニウム中毒症状を発現した報告がある。
成分名にアルミニウという言葉がなくても、アルミニウを含有する成分がある。
以下の成分名に注意しましょう。
・メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
・合成ヒドロタルサイト
・水酸化アルミナマグネシウム
・アルジオキサ
ロートエキス酸を含有する胃腸鎮痛鎮痙薬、抗コリン成分を含む胃腸鎮痛鎮痙薬
同じような作用をもつ成分が重複し過量投与となる可能性がある。
鎮痛鎮痙薬💊に配合される主な抗コリン成分
メチルベナクチジウム臭化物
ブチルスコポラミン臭化物
メチルオクタトロピン臭化物
ジサイクロミン塩酸塩、
オキシフェンサイクリミン塩酸塩
スコポラミン臭化水素酸塩
メチルアニソトロピン臭化物
服用後は、乗物又は機械類の運転操作をしない
・抗コリン成分
・ロートエキス
(眠気)目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状が現れることある
ただし、スコポラミン臭化水素酸塩、メチルアニソトロピン臭化物を含有しない医薬品には眠気は記載なし
抗コリン成分が副交感神経の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさがあらわれると重大な事故につながるおそれがある。
授乳中の人は、服用しないか、服用する場合は、授乳を避ける成分
・ロートエキス
ロートエキスを含有する医薬品は、母乳に移行して乳児に一時的な頻脈があらわれることが知られている
長期連用しない、短期間の服用にとどめる
・グリチルリチン酸として40mg/日以上、甘草として1g/日以上含有する医薬品
・アルミニウムを含有する医薬品
グリチルリチン酸の長期、大量摂取により偽アルドステロン症の報告がある。
アルミニウム塩の長期服用により、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症が現れることがある。
まとめ
・透析療法をされている場合はアルミニウム含有に気をつける。成分名にアルミニウムと記載がなくても含有している場合がある。
・ロートエキスは、他の抗コリン成分と併用により過量投与に気をつける
・ロートエキスは、授乳に移行する
・グリチルリチン酸、アルミニウムの連用注意
今日もありがとうございます。