胃粘膜の炎症がないのに胃に関連した症状が繰り返し生じるような病態を「非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)と呼んでいます。
こんにちは(^^)
今日は、ホームパーティーに呼んでいただいたので、たくさん食べました。
お招きしていただいたお家は、料理の先生もされているので、栄養にも気をつけたメニューでした。例えば、このじゃがいもは、油と塩を入れた水の中にいれて茹でてから、最後にカラッ水分を飛ばしています。油で揚げるよりとてもヘルシーでしたが、外は、サクっとしていて、とても美味しかったです。
また、イカが出た時には、「タウリン」がでたーーと、内心喜びました。
さて、今日は、慢性胃炎です。
胃に関連する症状が4週間以上続く病態を「慢性胃炎」と呼んでいました。しかし、この病態の多くは、内視鏡(胃カメラ)で確認しても胃粘膜の炎症は、認められません。
胃粘膜の炎症がないのに胃に関連した症状が繰り返し生じるような病態を「非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)と呼んでいます。
非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)の原因
以前は、アルコール、ストレス、タバコなど、胃にとってよくない生活週間を続けることで、
胃粘膜が次第に萎縮し、さらに加齢などの要素も加わって慢性胃炎に移行すると考えられてきました。今は、ヘリコバクター・ピロリ菌への慢性感染が大きく関与しているようです。
非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)の分類
NUDは、さらに胃食道逆流症(GERD:gastroesophageal Reflex Disease)と機能性上部消化管症候群(FD:Functional Dyspesia)に分類されます。
胃食道逆流症(GERD)の症状
・胸焼け、心窩部痛が主訴
・胃酸分泌亢進、胃排泄遅延が起こる
機能性上部消化管症候群(FD)は、さらに、①運動不全型、②潰瘍症状型、③非特異型に分類されます。
①運動不全型の症状
・吐き気、嘔吐、腹部膨満感、胃もたれ感、食欲不振など、
・高頻度に胃排出遅延あり
②潰瘍症状型の症状
・胃痛が主訴
・胃酸分泌が過剰亢進している
③非特異型
・上記に含まれないもの
・ストレスに起因すると考えられている
まとめ
胃粘膜の炎症がないのに胃に関連した症状が繰り返し生じるような病態を「非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)と呼んでいます。原因として、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無が関与している場合が多い。
私の勤務先でも、ピロリの感染の有無を調べて、感染していたら、胃薬と抗生剤と2種類を1週間服用して、除菌する患者さんが増えています。
長引く胃の不調の場合は、受診が大事ですね。
今日もありがとうございます(^^)
次回は、薬剤起因性胃炎です。