小児や高齢者に注意する成分もしくは、使用してはいけない成分

こんばんは

年末なので、外食が続きますが、次の日の食事を気をつけたり、野菜から先に食べるようにして、血糖値か急に上がるのを防いでいます。

 

今日は、小児や高齢者に注意する成分もしくは、使用してはいけない成分です。

 

小児(15歳未満)が使用する時の注意

【小児への使用制限がある胃腸薬】

 

【6歳未満】

アミノ安息香酸エチル  ✖︎使用しないこと

6歳未満の幼児への投与によりメトヘモグロビン血症を引き起こしたという副作用報告がある。

※血中のメトヘモグロビンが増加した状態。酸素の運搬がうまく行かなくなり、チアノーゼを呈する。

 

【15歳未満】

H2ブロッカー  ✖︎使用しないこと

 ・ファモチジン

 ・ラニチジン

 ・シメチジン

 ・ロキサゾシン酢酸エステル塩酸塩

 

抗コリン成分   ✖︎使用しないこと

  ・チキジウム臭化物

 

ムスカリン受容体拮抗薬薬   ✖︎使用しないこと

   ・ピレンゼピン塩酸塩

抗コリン成分    ✖︎使用しないこと

    ・ブチルスコポラミン臭化物

    ・メチルベナクチジウム

    ・メチルオクタトロピン臭化物

    ・ジサイクロミン塩酸塩

      ・オキシフェンサイクリミン塩酸塩など

 

高齢者(65歳以上)が使用するときの注意

【高齢者への使用制限がある胃腸薬・胃腸鎮痛鎮けい薬の成分】

 

80歳以上    ✖︎使用しないこと

H2ブロッカー

    ・ファモチジン

    ・ラニチジン

    ・シメチジン

    ・ニザチジン

    ・ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩

循環器症状、精神症状、血液症状、消化器症状など副作用が報告されており、生理機能の低下している高齢者ではこれらの発現の可能性が高くなる。

 

65歳以上   △相談すること

H2ブロッカー  上記参照

 

抗コリン成分    △相談すること

抗コリン作用による副作用が強く出る可能性がある

ムスカリン受容体拮抗薬

 

グリチルリチン酸1日40mg以上配合するもの

甘草1日1g以上配合するもの  △相談すること

薬の代謝排泄機能が低下していることがあり、副作用が現れやすい。

 

45歳以上が使用するときの注意

45歳を超えると急に胃や食道の悪性腫瘍の罹患率が高くなります。

特に45歳以上の男性で喫煙歴がある方は、要注意です。胃の自覚症状と胃粘膜病変の重症度は相関しません。例え軽い症状であっても、胃に関連する症状を繰り返している時は、少なくとも年1回は、定期的に内視鏡(胃カメラ)検査を行いましょう。

 

まとめ

小児は、使えないお薬が限られていまさが、高齢者は、生理機能が個人によって差が激しいですのでより一層の注意が必要です。

今日もありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2型糖尿病の治療薬に望まれる要素として重要なこと~DPP4薬とSGLT2薬の役割

今日は先日の糖尿病の勉強会に行ったのでそのことについて箇条書きでメモしておきます。

わかりづらくてすみません(-.-;)y-~~~。

でも日々勉強しないとついていけないし、とりあえず書かせてもらいました。

 

 

2型糖尿病の治療薬に望まれる要素として重要なこと

 ①十分な血糖降下作用を有する

 ②低血糖のリスクが少ない

 ③治療に伴う体重増加がない

  

・3つの要素をクリアしている糖尿薬として広く使われる薬は、DPP4阻害薬

・DPP4阻害薬はインクレチン増強作用がある。

・DPP4阻害薬は75歳以上の高齢者でも比較的つかいやすい

・DPP4阻害薬は、2009年に最初の成分(シタグリプチン)が発売された。

・DPP4阻害薬は、現在7成分ある。

・7成分ともHbA1Cを下げる効果はさほどかわらない

・DPP4阻害薬は、発売して7年で2型糖尿病患者の75%に使われる

・DPP4阻害薬は、化学構造からみるとラジカルスカベンジャー作用もある

・2014年から発売されはじめた、SGLT2薬も広く使われ始めた。

・SGLT2薬は、尿中に糖を排泄する。

・SGLT2薬は、BMI23以上の患者への投与がこのましい。

・SGLT2薬は、eGFR 45以上の患者への投与がこのましい。

・SGLT2薬は、体重減少が期待できる。血圧も下げる(適応にはない)。

・SGLT2薬は ラットで体重減少を起こさず、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の組織像を消失

・SGLT2薬は心血管死や脂肪の抑制がある

 

まとめ

・患者が主人公となってQOLを確保し寿命を確保するために、DPP4阻害薬やSGLT2の役割は大きいとのことです。

 

毎日少しずつ勉強していかないとついていけないですね。

今日もありがとうございましす。

 

 

語彙説明

2型糖尿病

糖尿病の約95%を占める2型糖尿病は、インスリン生理的分泌や効果が不足する。その結果、血中のブブドウ糖が過剰になり、尿中に糖分が排泄される。初期は症状もなく、尿糖もでないです。

 

 DPP4阻害薬

食事をとり血糖があがると出てくる、インクレチンというホルモンがあります。消化管から分泌されます。食事後に血糖値が高くなった時のみ分泌されて、インスリン分泌を促します。それ以外のインスリン濃度が低くなっている時はインクレチンは分泌されません。

 インスリン分泌に関係しているインクレチンはDPP-4(ジペプチジルペプチターゼ-4:Di Peptidyl Peptidase-Ⅳ)という酵素によって分解されます。つまり、DPP-4をはたらかなくさせて、インクレチンが分解されにくくなります。

 DPP-4を阻害することによってインクレチン濃度が上昇し、インスリン分泌が促進されます。その結果として、糖尿病の症状を改善することができます。これが、DPP-4阻害薬の作用機序です。

 

ラジカルスカベンジャー作用とは

活性酸素過酸化脂肪酸由来するフリーラジカル補足する物質

 

 

 

 

 

 

 

胃の調子が悪い時に病院への受診が必要な時の鑑別、OTC医薬品で対応可能な場合、使用上の注意についての確認について

こんにちは!

ピロリ菌に次いで、胃炎を引き起こす原因は、薬剤による副作用とは二次災害のようですね。

貧血気味の女性に鉄剤を販売する時は、鉄剤が胃の粘膜を直接刺激するので、食直後に服用するように説明したり、あらかじめ胃もたれ、食欲不振になることがあるとお伝えしたりします。場合によっては一緒に胃薬をおすすめしています。

 ロキソニンも長期にわたってのむと胃腸障害のみならず、腎機能障害などたくさん副作用があるので注意が必要ですね。

関係ないですが、OTC医薬品(市販の薬)でも、手持ちの薬手帳に薬の名前を記録しておくことをおすすめします。薬購入時に、昔飲んだくすりで・・・とお話しされますが覚えていないのでどの薬のどの成分が体に合わないかなど特定できない場合が多いからです。

 

 

 

さて、話がそれましたが、今日は、胃の調子が悪い時に病院への受診が必要な時の鑑別、OTC医薬品で対応可能な場合、使用上の注意についての確認について書きます。

胃の調子が悪いとき、病院で診療が必要な時の鑑別

 

・がまんできないほどの激しい痛み

・心窩部以外の痛み・放散する痛み

バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸、体温)が悪化している

イレウス様症状(ガスや便通がない、激しい腹痛)

・吐血や下血、貧血がある

・いつも胃の調子が悪く胃腸薬がてばなせない

・吐き気と同時に下痢や発熱を伴う

・原因不明の体重減少

・原因が明らかでないとき

・胸やけ、呑散、胸のつかえ、咳や喉の違和感が続いているとき

・薬の副作用が考えられるとき

・症状が持続するとき

急性腹症・感染性胃腸炎・胃以外の疾患・消化性潰瘍・悪性腫瘍・逆流性食道炎・薬剤の副作用が疑われるので受診を勧奨です。

 

ちなみに2歳未満は受診が前提です。

OTC医薬品で対応可能な胃痛

・心窩部に限局したがまんできる程度の痛み

・発熱、下痢、吐血を伴わない

・最近起こった原因の明らかな胃痛・胃部不快感

・定期的に受診していても異常がない胃痛、胃部不快感

 

使用上の注意についての確認について

・副作用歴/アレルギー歴

・基礎疾患

・現在服用中の医療用医薬品との重複、相互作用

・使用する可能性のあるOTC医薬品との重複、相互作用

・授乳/妊娠の有無

 

まとめ

・2歳未満は受診が勧奨

・OTC医薬品で対応できる胃の調子が悪い時の症状は心窩部に限局したがまんできる程度の痛みです。がまんできない場合は早めに受診しましょう。

 

困った時は、忙しそうにしていても、薬剤師にいろいろ質問してみましょう。

皆様のお役にたちたいと思っているはずです。

今日もありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薬剤性起因性胃炎:  ピロリ菌に次いで、胃炎を引き起こす原因となるのは薬剤による副作用です。

 こんばわ(^^)

忘年会ラッシュのため注意していても胃もたれ気味です。

年齢的なことでしょうか? 

加齢により胃の機能は低下してきます。

・胃の粘液量は減り、胃を守れなくなる

・胃酸の分泌、蠕動運動も弱ってきます。

目の前にある美味しい食べ物を我慢するのは辛いので食べてしまいすね。

きちんと摂生に努めたいです。

 

今日は、薬剤性起因性胃炎についてです。

薬剤性起因性胃炎

 ピロリ菌に次いで、胃炎を引き起こす原因となるのは薬剤による副作用です。

代表的なのは非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)です。痛みのもととなる物質「プロスタグランジン」を作らせないようにするお薬です。しかし、このプロスタグランジンには胃粘膜の血流を良くしたり、細胞を修復したりする胃の防御因子としての働きもあります。そのため、プロスタグランジンが作られないと胃粘液の合成力が低下して、胃酸の攻撃に耐えられなくなって、薬剤性起因性の胃炎になってしまいます。

以下に胃腸障害を起こしやすい主な薬剤をまとめます。

 

自覚症状が胃の痛みのもの

・副交感神経興奮薬

消化管運動の促進、胃酸分泌促進作用がある

 

・末梢性交換神経抑制薬(降圧薬)

胃酸分泌促進作用作用がある

 

・前立腺がん治療薬・ホルモン製剤

胃の炎症を悪化させる恐れがある

 

・関節リウマチ治療薬

胃粘膜を直接刺激する

 

自覚症状が吐き気、嘔吐、胃の痛み

アスピリン

プロスタグランジンの生合成を阻害する他、アスピリン中毒では、初期に吐き気や嘔吐が起こることが多い

 

自覚症状が胃もたれ、食欲不振

・鉄剤

胃の粘膜を直接刺激する

 

自覚症状が胸焼け、げっぷ、酸っぱいものがこみあげる

・カルシウム拮抗剤

・ニトロ化合物

・テオフィリン

・抗コリン

ドパミン製剤

ジアゼパム

下部食道括約部を低下させ、さらに逆流性食道炎を生じさせる

 

自覚症状が、吐き気、食欲不振、胃痛

・テオフィリン

胃粘膜への直接作用また、テオフィリン中毒の初期症状

 

自覚症状が吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛

ジギタリス製剤

ジギタリス中毒の初期症状

 

自覚症状が吐き気、食欲不振

SSRI

SNRI

セロトニン再取り込み作用により起こると考えられる

服用初期におこりやすい

 

まとめ

 ・薬剤性起因胃炎は、ピロリ菌に次いで、胃炎を引き起こす原因となるのは薬剤による副作用です。

・代表的なものは、ロキソニンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)

 

たくさん薬を服用されている高齢者の処方箋には胃薬をよくみかけます(主観的)

薬のために薬を服用したくはないですね。

 

胃粘膜の炎症がないのに胃に関連した症状が繰り返し生じるような病態を「非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)と呼んでいます。

こんにちは(^^)

今日は、ホームパーティーに呼んでいただいたので、たくさん食べました。

お招きしていただいたお家は、料理の先生もされているので、栄養にも気をつけたメニューでした。例えば、このじゃがいもは、油と塩を入れた水の中にいれて茹でてから、最後にカラッ水分を飛ばしています。油で揚げるよりとてもヘルシーでしたが、外は、サクっとしていて、とても美味しかったです。

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また、イカが出た時には、「タウリン」がでたーーと、内心喜びました。

 

さて、今日は、慢性胃炎です。

胃に関連する症状が4週間以上続く病態を「慢性胃炎」と呼んでいました。しかし、この病態の多くは、内視鏡(胃カメラ)で確認しても胃粘膜の炎症は、認められません。

胃粘膜の炎症がないのに胃に関連した症状が繰り返し生じるような病態を「非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)と呼んでいます。

 

非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)の原因

以前は、アルコール、ストレス、タバコなど、胃にとってよくない生活週間を続けることで、

胃粘膜が次第に萎縮し、さらに加齢などの要素も加わって慢性胃炎に移行すると考えられてきました。今は、ヘリコバクター・ピロリ菌への慢性感染が大きく関与しているようです。

 

非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)の分類

NUDは、さらに胃食道逆流症(GERD:gastroesophageal Reflex Disease)と機能性上部消化管症候群(FD:Functional Dyspesia)に分類されます。

 

胃食道逆流症(GERD)の症状

・胸焼け、心窩部痛が主訴

・胃酸分泌亢進、胃排泄遅延が起こる

 

機能性上部消化管症候群(FD)は、さらに、①運動不全型、②潰瘍症状型、③非特異型に分類されます。

①運動不全型の症状

・吐き気、嘔吐、腹部膨満感、胃もたれ感、食欲不振など、

・高頻度に胃排出遅延あり

 

②潰瘍症状型の症状

・胃痛が主訴

・胃酸分泌が過剰亢進している

 

③非特異型

・上記に含まれないもの

・ストレスに起因すると考えられている

 

 

まとめ

胃粘膜の炎症がないのに胃に関連した症状が繰り返し生じるような病態を「非潰瘍性上部消化管症候群(NUD:Non-Ulcer Dyspesia)と呼んでいます。原因として、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無が関与している場合が多い。

 

私の勤務先でも、ピロリの感染の有無を調べて、感染していたら、胃薬と抗生剤と2種類を1週間服用して、除菌する患者さんが増えています。

長引く胃の不調の場合は、受診が大事ですね。

今日もありがとうございます(^^)

次回は、薬剤起因性胃炎です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性胃炎は、外因性と内因性がある。細菌やウィルスの感染によるものは、感染性胃腸炎と呼ばれる

 こんばんは(^^)

胃の調子が悪い時の症状として、

・腹痛と胃の痛み

・胃もたれと胸やけ

・げっぷと悪心・嘔吐

と説明してきました。二日酔いについては、セルフケアで取り上げたので省きます。

 

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今日から胃炎について説明していきます。

胃炎を急性胃炎慢性胃炎

 

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内視鏡(胃カメラ)による胃炎の所見は、

・表層性胃炎

・びらん性胃炎

・萎縮性胃炎

に分類されます。胃粘膜の欠損が粘膜層より深くえぐられてしまったものは「胃潰瘍」と診断されます。

 

まあ、市販の薬を買いに来る場合は、はっきり診断はできないですね。

 

急性胃炎

急性胃炎は、急激な症状を伴った発症する胃の炎症です。げんいんがはっきりしていることが多いいです。さらに外因性と内因性のものがあります。

 

外因性胃炎

みぞおちあたりの強い痛み、胃もたれ、食欲不振、吐き気、嘔吐、胸やけなどの症状が現れます。急激に潰瘍にまで至ったときは、下血や吐血がみられることもあります。

 

内因性の急性胃炎

細菌やウィルスの感染によるものは「感染性胃腸炎」と呼ばれます。主な症状は、嘔吐と下痢です。嘔吐または下痢のみ場合、嘔吐の後下痢がみられる場合とさまざまで、症状の程度にも個人差があります。37〜38℃の発熱がみられることもあります。一般に予後は良好ですが、お年寄りや乳幼児が感染すると、嘔吐や下痢、発熱で脱水症状を起こすこともあるので注意が必要です。最近では冬に中心にノロウィルスの集団感染が起こり、その予防や対策がよびかけられていますね。

 

 

急性胃炎の主な原因

外因性

   ・薬材

        非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド、      

        抗がん材など

 

   ・食事

       過剰な香辛料、暴飲暴食、アルコールなど

 

   ・過剰なストレス

       手術、熱傷、外傷、侵襲的検査、

       精神的ストレスなど

 

内因性

  ・ 細菌感染

        サルモネラカンピロバクター

         エルシニア、病原性大腸菌腸炎ビブリオ

         腸管出血性大腸菌(O157)

 

   ・ウィルス感染

      ノロウィルス、ロタウィルス、

      アデノウイルス、札幌ウィルス

      アストロウィルス

 

   ・ヘリコバクター・ピロリ急性感染

      ヘリコバクター・ピロリ

 

   ・寄生虫感染

        アニサキス症(生の魚介類に存在する寄生虫感染症)

   ・アレルギー性

        食べ物(魚介類など)にアレルギーのある場合

 

 

胃炎かなと思ったら、何が原因か考えておくといいですね。適切な治療や薬選択に重要です。

 

 今日もありがとうございます(^^)

 

 

明日は、慢性胃炎について書きます。

 

 

 

げっぷのみは心配ない、悪心(吐き気)・嘔吐(吐く)は注意!

こんばんは🌙

昨日は、胃もたれ、胸やけについてでしたね。甘い物🍰やアルコール、カフェイン☕️、香辛料🌶などのとりすぎは、胃もたれ、胸やけの原因になるので、控えましょう。

 

今日は、げっぷと悪心(吐き気)・嘔吐(吐く)について書きます。

 

げっぷ(噯気おくび)

食事を急いで、がつがつ食べると、同時に空気まで飲み込んでしまい、食後胃から空気が逆流してげっぷがでます。食べ過ぎた後や炭酸飲料を飲んだ後もげっぷがでやすいです。げっぷのみの症状のときはあまり心配する必要はありません。

 

悪心(吐き気)・嘔吐(吐く)

胸がムカムカして今にも吐きそうなときを悪心といいます。実際に吐いてしまうことを嘔吐といいます。悪心や嘔吐の原因の多くは、食べ過ぎ、飲みすぎと消化器疾患ですが、それ以外の疾患の随伴障害として起こる場合かあります。

悪心や嘔吐が起きた経過や状況、基礎疾患により鑑別します。

 

消化器疾患による嘔吐

 食道:食道炎、食道潰瘍、食道狭窄、食道憩室など

胃:急性・慢性胃炎、消化性、胃がん、幽門狭窄など

腸:急性・慢性腸炎、急性腸閉塞、急性虫垂炎、便秘症など

肝・胆・膵臓:急性肝炎、胆石症、急性・慢性膵炎、がんなど

 

脳圧亢進による嘔吐

脳腫瘍、髄膜炎くも膜下出血脳梗塞、脳外症、緑内障、偏頭痛など

 

代謝性疾患による嘔吐

糖尿病、尿毒症、肝性昏睡など

 

迷路性嘔吐

メニエール病、乗り物酔い、高山病など

 

心因性嘔吐

精神神経症、ヒステリー、神経性食欲不振(拒食症)など

 

中毒性嘔吐

アルコール、タバコ、ジキタリス・テオフィリン中毒、抗がん剤、重金属中毒、毒物など

 

その他

心不全心筋梗塞、腎結石、妊娠悪阻など

 

まとめ

・げっぷのみの症状のときはあまり心配する必要はない

・嘔吐は、起きた状況や基礎疾患が鑑別に重要

 

難しい疾患の漢字が並んで、難しくなってしまいました。薬の話にさっさといきたいところなのですが、読者の皆様が、自分で市販のお薬を選べたり、医者に受診しようと思えるように、あえて症状などをじっくりかかせていただいています。

 

今日は、勉強会に行ったので、夜10時位に焼きビーフンを食べました。なんとなく胃もたれ気味です。胃の働きが低下していますね(笑)

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胃は、毎日ごばんも食べるので使っていますね。自分を大事にするためにも、たまには、健康なうちに、胃について学ぶのもおすすめですね。

今日もありがとうございます(^^)

 インフルエンザも流行ってきました。

うがい、手洗いも忘れずに!

明日は、胃炎についてです。