胃もたれ、胸やけについて
こんばんは✨
昨日は、胃の調子が、悪いときの症状の中で、胃の痛みと腹痛について説明しました。胃が悪いと思っても違う病気のこともあるので注意が必要ですね。基本的には、胃の病気の時はみぞおち部分の痛みに限局することが多いことは、覚えておきましょう。逆に痛みが移動する場合は、他の病気の可能性があるので早めに、受診するなどして対処しましょう。
今日は、引き続き胃の調子が悪い時の症状の続きを説明します。おそらく、別に書かなくても分かると思いますが、あえて、文章として残してみるのも大事かと思いました。
胃もたれ
食べ物がいつまでも胃に残ったような不快感のことを「胃もたれ」といいます。胃酸の分泌や胃の蠕動運動が低下して胃から十二指腸へ食物の排出遅延している状態の時が多いのですが、胃酸過多で胃粘膜が荒れている状態の時もあります。
・甘い物や芋類等のでんぷん類や脂っこい物をたくさん食べた後→消化不良、胃の働きが低下
・食べ過ぎや飲み過ぎではないのに、胃がもたれる、食欲がない→胃の働きが低下
・アルコール、カフェイン、香辛料などの刺激物の摂取後→胃酸過多、胃粘膜のあれ
胸やけ、胸のつかえ感
みぞおちから前胸部にかけての焼けるような独特の不快感のことを胸やけといいます。胃酸の逆流を防ぐ下部食道括約筋がゆるんで、胃の中の胃酸が食道に逆流することが原因のひとつだと考えられています。食道には胃のような粘膜防御機能がないため、繰り返し胃酸にさらされると、食道粘膜が次第にただれてしまい逆流性食道炎を起こしてしまいます。また、胃炎や胃潰瘍のときも胸やけは起こります。特にひどい胸やけのときは、内臓の破裂や狭心症など、重大な疾患も考えられます。
■下部食道括約筋がゆるむ原因
・芋類や甘い物など大量のでんぷんや脂肪の多い食べ物、カフェイン、アルコール、喫煙、腹部の締めつけや肥満などによる腹圧上昇、食道裂孔ヘルニアなど
■逆流性食道炎の症状と治療
胸やけ、呑酸(口にすっぱいものがある)などの症状が現れます。喉に違和感を感じたり、咳がでたりすることもあります。治療ではPPI(プロトンポンプ阻害くすり(現時点では、医療用のみ)を中心として薬物療法や生活習慣の改善が行われています。
明日は、げっぷ、悪心について書こうと思います。
とりあえず、ビッと毎日投稿中です。
今日もありがとうございます。
胃の痛みと腹痛
こんにちは😃
今日は、胃の痛みについて書く予定でした。胃なのか腹なのか部位があいまいなので、胃の痛みと腹痛について書きます。
胃は、みぞおちあたりに位置します。消化性潰瘍、急性胃炎などの胃の症状であれば、たいてい痛みは、心窩部(みぞおち)あたりに限局した痛みです。
つまり、限局していない胃の痛みは、胃の病気ではない場合があるので、注意が必要ですね。
腹痛は、間欠的に起こる差し込むような痛み(疝痛)と持続的な鈍痛に区別されます。
胃、胆のう、尿管などの管腔臓器の平滑筋のけいれんにより生じる痛みです。
みぞおち部分が痛くなる病気には、消化性潰瘍、急性胃炎、胆石症、急性膵炎、尿路結石症などがあります。胃以外の臓器の疾患であれば、痛みが背中や肩などに放散したり、経過とともに痛みが下腹部まで広がったりします。
持続的な鈍い腹痛
肝臓の病気、膵臓の病気など
急性腹症
緊急を要する腹痛は、急性腹症と呼ばれます。
大抵は、激しい痛みを生じます。進行すると、バイタルサイン(脈拍、血圧、呼吸、体温)が悪化し、ショック状態に陥ります。そのため急性腹症が疑われる場合は、早急に受診し、的確な診断のもと緊急の手術を検討します。
代表的な急性腹症
・急性虫垂炎(盲腸)
みぞおちあたりの不快感で始まり、しだいに右の下腹部に痛みが移動する。吐き気、38℃前後の発熱を伴うこともある
・急性腹膜炎
腹膜とは、お腹と腹部の臓器とを被っている膜のことをいい、この膜の炎症を腹膜炎という。原因の多くは、腹部臓器の破裂による腹膜の細菌感染で、急性虫垂炎、胃・十二指腸潰瘍の穿孔から移行しやすい。吐き気とともに、突然の激しい腹痛、発熱が起こり、進行する冷や汗💦や顔面蒼白などのショック状態となる。お腹は、板のように固くなり、腹部X線で確定診断し、緊急の手術が必要である。
・腸閉塞(イレウス)
腸が通過障害を起こし、便がでなくなる病気で、差し込むような臍周囲の疼痛が数分おきに発作的に起こり、便のにおいがする嘔吐がみられる。腸か動きにくくなる「麻痺性イレウス」と、腸の通り道が塞がれる「機械的イレウス」がある。機械的イレウスの主な原因は、大腸癌や腹部の手術の後の腸どうしの癒着である。症状が進むと閉塞部分が破れ、腹膜炎を起こす。
まとめ
・胃炎や消化性潰瘍の場合の痛みは、大抵、心窩部(みぞおち)あたりに限局する
・腹痛には、差し込むような疝痛と持続する鈍痛がある
・急性腹症が疑われる場合は、すぐ受診を!
・代表的な急性腹症は、急性虫垂炎(盲腸)、急性腹膜炎、腸閉塞(イレウス)がある
なかなかややこしい説明で申し訳ないですが、引き続き説明していきますので、よろしくお願いします。
今日もありがとうございます(^^)
胃の働き
こんばんは(^^)
いよいよ忘年会シーズンですね。
暴飲暴食はしないまでもたくさん食べてしまうことはありますね。
先日もビュッフェスタイルだったので、気がつけばたくさん食べてしまいました。
今日は、食べ過ぎで負担になる臓器、胃の働きついて書きたいと思います。
胃の働き
胃は、みぞおち辺りに位置します。
食物を一旦蓄えて、栄養として吸収しやすい粥状にすることで消化を助けています。
健康な胃では、
・食物を消化する「胃酸」
・胃酸から胃を守る「粘液」
・「蠕動運動」
の3つのバランスがよく働いています。
胃酸(攻撃因子)
1日に1.5~2.5リットル分泌されます。強力な酸性で食物の消化と食物と一緒に体内に取り込まれた各種菌を殺菌する
粘液(防御因子)
強酸である胃酸から胃壁を保護するために胃粘液表面を薄いベールのように覆い、胃を保護してくれる
蠕動運動
食物と胃液を混ぜ合わせ、吸収しやすい粥状にして、次の消化器官である十二指腸へと運ぶ
まとめ
- 摂取した食物をとりあえず蓄える。
- 消化の第一段階が行われる。
-
- a)大量の胃酸が分泌される。(1日に1.5~2.5リットル)
- b)胃壁表面の粘膜層には、胃液の3成分を分泌する細胞がたくさん並んでいる。
- c)胃が動いて(収縮運動)、食物をこね回し、胃液をよく混ぜ合わせて、食物をどろどろの状態(粥状)にする。
- どろどろの状態になった食物を、ゆっくりと十二指腸へ送り出す(蠕動(ぜんどう)運動)。
胃酸と粘液のバランスが崩れたり、蠕動運動がうまく行かなかったりすると、さまざまな胃の不快な症状を感じるようになります。
「胃の調子が悪い」ときに感じられる症状には、
胃そのものの症状である
・胃の痛み
・胃もたれ
胃の不調に伴って起こる
・胸やけ
・げっぷ
・悪心
・嘔吐
・食欲不振
などがあります。
明日は、胃の調子が悪い時の症状について詳しく書きたいと思います。
今日もありがとうございます(^^)
胃薬とナトリウム
こんばんは
今年は、積極的に人と会うことを、心がけています。今日は、出版記念パーティー🎉に参加してきました。たくさんの方が出席していました。著名な方をたくさんお見かけしましたが、オーラが違いました。いろんな方と会うと、自分の考え方など学ぶことが多いですね。
さて、二日酔いのセルフケアに続いて、今日は、胃薬とナトリウムについて書きたいと思います。私自身も10年以上、薬剤師をしていますが、学んだ時は、へーーと思ったので、知っている方には、恐縮ですが、書いておきたいとおもいます。
高血圧や心臓病の方が注意しなければならないのは、ナトリウム(Na)のとりすぎです。
ドラックストアなどに売られている胃薬の中に炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)という成分があります。いろんな胃薬にも炭酸水素ナトリウムが含まれています。代表的なものとして、太田胃酸は、炭酸水素ナトリウムが1日量で1875mgも含まれていて、食塩に換算すると1.3gも含有します。
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)量✖︎0.7=食塩(NaCl)量
1875mg✖︎0.7=1.3g
ナトリウム(Na)✖︎2.54=食塩(NaCl)量
ちなみに、この炭酸水素ナトリウムは、胃酸を中和させることにより、早く、強い効果がありますが、作用時間は、短いです。CO2発生により2次的に胃酸を分泌を増やす。CO2を吸着する酸化マグネシウムが同時配合されることもあります。
太田胃酸は、CMでもやってましたし、気軽に誰でも飲めそうな胃薬と思っていました。高血圧の人の減塩目標値は、1日6g以下です。食塩換算で、薬から1.3gも摂取したら多いですね。ナトリウム制限のある方や気にしている方にはナトリウムフリーの胃薬が良さそうですね。
一般に売られている胃薬は、配合されている場合が多いので、薬の成分がたくさん並んでいると頭がぐるぐるしてしまいます。
炭酸水素ナトリウムは、今日お伝えしたので、バッチリですね。ちなみに重曹ですので、なじみのある成分でもあるのです。
まとめ
・胃薬の炭酸水素ナトリウムは、胃酸を中和してくれて、効果は早く強いが持続しない。
・炭酸水素ナトリウムは、塩分(ナトリウム)制限をしている人には配慮する必要がある
・太田胃酸は、大人1日量で1.3gの食塩を含む
高血圧や心臓病の方は、薬剤師に相談してください。
今日もありがとうございます(^^)
二日酔いのセルフケア④ 二日酔いになってしまったら
こんばんは
週末から体調が悪くて、お酒を飲んでないのに吐き気がしてしまいました。しっかり水分補給と休養を心がけて、回復してきたところです。
今日は、いろいろ対策したけど飲み過ぎちゃったり、事前の対策をしなかったために、結局二日酔いになってしまったときについて書いていきます。
二日酔いになってしまったとき
・スポーツドリンク、グレープフルーツジュースで水分、果糖、ミネラル、ビタミンの補給
・熱めのシャワーで血液循環を促し、アセトアルデヒドの分解を促進する
・少量のカフェイン(お茶、コーヒー)は、頭痛をやわらげ、腎臓の働きを活発にする
・良質なタンパク質をとる
チーズや卵、温かい牛乳など良質なたんぱく質、肝機能を、高めるシジミの味噌汁、食欲がない場合は、砂糖を、入れたホットミルク
二日酔いのときの液体タイプの胃腸薬
頭痛がひどい時は鎮痛薬を思い浮かべてしまいます。でも、胃炎を起こしているときは、鎮痛薬による副作用がかえって心配です。
吐き気などの問題がなければコーヒー☕️1杯でもカフェインの効果で頭痛は軽減されます。また、解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンは、アルコールを毎日大量に飲んでいる方には肝障害が引き起こされる危険があるのでお勧めできません。
二日酔いの症状を引き起こしているのは、体内に残った
体の脱水状態
などです。症状をやわらげたり、回復を早めるために次のような液体タイプの胃腸薬をお勧めします。
健胃生薬中心のもの
・ソルマックシリーズ(健胃作用のある生薬を配合)
・黒丸ドリンク
(黄蓮解毒湯に配合されている生薬や吐き気をしずめるショウキョウを配合)
肝機能を改善するウルソデオキシコール酸が配合されたもの
・液キャベコーワ
・液キャベコーワS
荒れた胃粘膜を修復するスクラルファートが入ったもの
・イノセア胃腸内服液(スクラルファート配合)
まとめ
二日酔いになってしまったら
・スポーツドリンクやグレープフルーツジュース
・熱めのシャワー
・良質なたんぱく質
シジミの味噌汁、チーズや卵など
お勧め胃腸薬
・ソルマックシリーズ
・黒丸ドリンク
・液キャベコーワ
・イノセア内服液
お薬のことで、わからない時は、気軽に薬剤師に聞いてください。症状によっては、ガスターや違う薬を、お勧めされるかもしれません。こんな苦し思いはしたくありませんね。飲む前からの注意事項を参考にして、二日酔いにならない工夫をご自身で対策をねりましょう(^^)。
楽しくお酒とお付き合いする。
大人だからできる素敵なたしなみですね。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
二日酔いのセルフケア③お酒を飲んだ後
こんばんは、今日は今年初の忘年会でした。11月から習っている、ゴルフの会員、約60名の出席者でした。ほとんどの方が初対面なので緊張しました。ゴルフという共通の話題があるので会話もはずみました。
さて食事は、中華でした。
カロリーは、高かったと思います。
途中にイカの炒めものが出たときは、
昨日書いた、タウリンが多い食材がでたーーと喜びました。あとは、付け合わせの野菜を食べるようにしていました。それでも、おそらくカロリーオーバーですね。
今日は、お酒を飲んだ後について書きます。
お酒を飲んだ後
アルコールで失われた水分、果糖、ミネラル、ビタミンの補給が必要です。
・スポーツドリンク、フルーツ、味噌汁(肝機能を高めるシジミが一番)
有名ですが、グレープフルーツジュースは、アルコールを早く分解します。グレープフルーツの主成分は、フルクトースと果糖です。体内では果糖からNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という補酵素が作られます。このNADによってアルコールは、分解されます。
NADが足りなくなるとアルコールが体内に残ってしまいます。お酒を飲むときは、グレープフルーツでNADを補給すると、アルコールやアセトアルデヒドを早く分解してくれます。
また、グレープフルーツは、柑橘類の中でもビタミンCやミネラルが豊富です。ビタミンCやミネラルは暴飲暴食で弱った胃や肝機能を回復させる作用があります。さらにグレープフルーツの果汁に含まれるイノシトールは、水溶性のビタミンB群の一種で、肝臓の代謝機能を高めます。
食べ物とは関係ないですが、飲んだ日の睡眠不足も気をつけてください。ちなみになる前にお酒を飲むと寝つきは、よいですが、眠りは浅くなるのでおすすめできません。
まとめ
・飲んだ後は失われた水分、果糖、ミネラル、ビタミンの、補給を、忘れずに。
・グレープフルーツは特に、おすすめです。
・睡眠も大事
ここまで読んでくださり、
ありがとうございます。
デザートは、甘いものではなくて、果物がよさそうですね。個人ならともかく、お付き合いで行く場合やコース料理の場合、メニューを選択できないケースも多いですね。本人が主体的に取捨選択して食べたり、飲んだりしないと体に悪い飲み会になってしまいます。お酒を飲んで病気になってもそれは自分の責任です。飲み会は、楽しいですが、時間も拘束されてしまいますね。大げさですが、人生の終わりを思い描いて飲み会に参加するのも良いかもしれません。
次回は、二日酔いになってしまったらについて書きます。
二日酔いのセルフケア② 飲酒前
こんにちは
前回は、アルコールの代謝について書きました。
私は、ずっとお酒をのんでも、顔が赤くならないので、お酒に強いと思っていました。20代後半位から2~3杯ぐらいしか飲んでないのに、嘔吐や気持ち悪くなることが多くなってました。そう考えると私は、②お酒に弱いタイプ AGタイプかなと思いました。
では、今日は、二日酔いの対策について書いていきます。
二日酔いの対策
飲酒前
空腹を避ける
お腹が空いた状態で、いきなりお酒をのむのは厳禁です。飲む1~2時間前までに軽食をとるとよいでしょう。胃の中の食物が入ることでアルコールの吸収速度が遅くなり、血液中のアルコール濃度の上昇速度が穏やかになります。これで急激に酔いが回ったり悪酔いしにくくなります。
牛乳を飲むはまちがい?
牛乳は、空腹を満たす意味は、あるそうですが、二日酔いの効果はないようです。
昔は、牛乳の乳脂肪分が、胃の粘膜を保護してくれると言われていました。今は、脂肪が二日酔い予防にいいようです。オリーブオイル、バター、サワークリームなどが思い浮かびますね。また、温かい緑茶の成分のカテキンは、胃の粘膜を、保護するので、おすすめだそうです。
OTC薬による予防
胃粘膜保護…スクラルファート、セトラキサート塩酸塩、アルジオキサ
飲酒中
・肝機能を高めるおつまみ
タンパク質が豊富なもの
枝豆、豆腐、焼き魚、
☆焼肉は脂肪分が多いものは✖︎
タウリンが豊富なもの
カキ、イカ、タコ
システインご豊富なもの
ゴマ、うずらの卵、キウイ、そば
・ビタミン、ミネラルを補給するおつまみ
サラダ、野菜スティックなど
・水を飲むのもお酒の吸収を遅らせるのに良い
まとめ
・お酒の吸収を遅らせるため、飲酒前になにか食べる。
・昔から推奨されていた飲酒前に牛乳をのむことは、空腹を満たす程度の役割しかないようだ。
・適度な脂肪や緑茶がおすすめ
・飲酒中は、肝機能を高めるおつまみ、ビタミン、ミネラルを補給するおつまみを食べるようにする。枝豆、豆腐、焼き魚、カキ、イカ、タコ、ごぼう、うずらの卵、キウイ、サラダ、野菜スティックなど
メニューの中から二日酔いの予防になりそうで、美味しいものを賢く選択したいですね。
私は、オリーブオイルが入ったサラダとバターが入ったあさりの酒蒸しなど食べたくなりました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます(^^)
次回は、お酒を飲んだ後から書きたいと思います。